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VACANCES バカンス 5
¥1,400
予約商品
VACANCES 第5号 遊びはどこにある? (以下、敬称略) ■Contents 【カバーイラスト】 beco+81 【インタビュー】 上坂あゆ美 lilbesh ramko 五十嵐耕平 太田達成 【マンガ】 小川しらす 黒木雅巳 【エッセイ】 金子由里奈 乗代雄介 諭吉佳作/men 碇雪恵 【小説】 惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公 【イラスト】 エビアヤノ 【プライベートビーチより(巻末企画)】 ・今号寄稿者や友人・知人など計21名に聞いた「みんなの遊びアイテム」 ・編集部の創作 -------------------- Staff: 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 協力|もりみわこ 仕様:B6、本文128ページ -------------------- 【概要】 編集・ライターの仕事をしている原航平と上垣内舜介が主導し、インディペンデントな体制で作っているカルチャー雑誌『VACANCES バカンス』。 第5号の特集タイトルは「遊びはどこにある?」。大人になってからの遊びは、わざわざ時間をとらないとできないものになった。子どものころと比べればバリエーションにも欠けているような気がする。しかし日常のどこかには、今も遊びを楽しむ心はたくさん散らばっているのではないか。そう期待した私たちは、「あなたの遊び(との向き合い方)を教えてください」と、その表現や言動に魅了されている方たちに尋ね回った。きらきらした遊びはどこにあるのだろう? あなたとたまたま交差したこの遊び場で一緒に探してみましょう。
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VACANCES バカンス 4
¥1,200
『VACANCES バカンス 4』 待ちびらき ■Contents カバーイラスト|西村ツチカ 【雑談と言葉遊び】 青松輝×島口大樹×瀬口真司 【インタビュー】 ダ・ヴィンチ・恐山 二ノ宮隆太郎 【哲学対話】 永井玲衣(さんと編集部) 【寄稿】 大橋裕之[マンガ] 小原晩[小説] 黒田杏子(ON READING)[エッセイ] 布施琳太郎[小説] 葉山莉子[エッセイ] 【編集部の創作】 硬井グミ[小説] もりみわこ[詩] 縞馬は青い[小説] 【プライベートビーチより(巻末企画)】 ・友人・知人に聞いた「あれってなんだったんだろう?」な出来事を16本収録 ・編集部カルチャーレビュー(『花の在りか』『ラジオ下神白』) ——————– Staff: 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 協力|もりみわこ 写真(P70-71,139)|小野奈那子 仕様:B6変形(W117mm×H182mm)、本文140P 発売:2024年5月19日 ——————– 【概要】 編集・ライターの仕事をしている原航平と上垣内舜介が主導し、インディペンデントな体制で作っているカルチャー雑誌『VACANCES バカンス』。その第4号は「待つ、ひらく」をテーマに制作を開始し、インタビューや哲学対話を経て「待ちびらき」という存在しない言葉にたどり着きました。今回も、(本来の本作りには欠かせない)マネタイズや目的に囚われない熱量に身を任せた制作体制から、場や機会を開いて何かの到来を「待つ」実験的な誌面作りに挑戦しています。 (編集後記より) 「待つ」はどうしても受け身に感じてしまう言葉なので、悲惨な戦争が世界で起こり、私たちの生活を危ぶむ政治的・社会的な問題が降り積もる今この瞬間に「待つ」なんてそんな悠長なことを……と思わないこともありません。日々を過ごしていると、「いま動かないでいいのか?」とせき立てられる気持ちがほとんどです。ただそれでも、「待つ」には可能性があると思います。私たちがこの本で及んだ「待つ」は、ただ独りよがりに受け身でいる状態ではなく、抵抗としての小休止、あるいはよりよく生きるための祈りのようなものでした。また、ご寄稿いただいた作品には、日常の中でふいに訪れる「待つ」仕草の愛らしさや虚しさがさまざまに描かれています。待ちながら、心や体をひらいておくこと。場や機会をひらきながら、偶然を待つこと。私たちはそんな「待ちびらき」を実践し続けてみます。 ■諸注意 発送までに5日ほどのお時間を頂戴することがあります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。 ■本誌取り扱い店舗 ※在庫状況は店舗さまに直接お問い合わせください。 【山形】 ペンギン文庫(山形市本町1-5-19) 【東京】 百年 (武蔵野市吉祥寺本町2-2-10) タコシェ (中野区中野5-52-15) ヤンヤン(杉並区高円寺南3丁目44−18 2F) 古書サンカクヤマ (杉並区高円寺北3-44-24) そぞろ書房 (杉並区高円寺南3丁目49-12) 銀座蔦屋書店(中央区銀座6丁目10−1 SIX6階) コ本や honkbooks(新宿区山吹町294 小久保ビル 2階) twililight (世田谷区太子堂4-28-10-3F) WARP HOLE BOOKS(世田谷区等々力2-18−17 神谷ビル 103) SPBS本店 (渋谷区神山町17-3-1F) SPBS TORANOMON(港区虎ノ門1-17−1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 2F) 【神奈川】 南十字 (小田原市南町2-1-58) 【愛知】 ON READING (名古屋市千種区東山通5-19) 【岐阜】 カクカクブックス (各務原市那加南栄町23-1) 【京都】 恵文社一乗寺店(京都市左京区一乗寺払殿町10) 【奈良】 とほん(大和郡山市柳4-28) 【大阪】 シカク(大阪市此花区梅香1-6−13) 【兵庫】 1003(神戸市中央区栄町通1-1-9 504) 本の栞 (神戸市中央区元町通4-6-26) 【福岡】 ブックバーひつじが(福岡市中央区白金2丁目15-3-2F) MINOU BOOKS(うきは市吉井町1137) MINOU BOOKS久留米(久留米市小頭町10-12 1F) 【長崎】 BOOKS ライデン(長崎市出島町2-18-201) 【熊本】 古本と新刊scene(熊本市中央区神水1-2-8-202)
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VACANCES バカンス 3
¥1,500
VACANCES バカンス 3 おばけ・リミックス ■概要 インディペンデントな体制でつくっているカルチャー雑誌『VACANCES バカンス』の第3号。さまざまな要素を持つ「おばけ」をテーマに、取材や寄稿を通じて「おばけという存在の再編集を試みる」という意味合いでタイトルは「おばけ・リミックス」に。編集部がいま気になる方や好きな方にご協力をお願いしました。わかりやすさや効率化のもとで排除されてしまうもの、存在しているのにいないことにされてしまうもの、日々の営みのなかでこぼれ落ちてしまう断片などに目を向けています。 ■Contents カバーイラスト|丹野杏香 【インタビュー】 曽我部恵一 池田彩乃(サンリスフィルム) 今泉力哉 【寄稿】 千葉ミドリ|マンガ 西村曜|短歌 背筋|小説 川浦慧|エッセイ 大前粟生|短歌 -------------------- Staff: 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 口絵(P1)|村井秀 写真(P32,50,70,96)|石垣星児 協力|もりみわこ -------------------- ■本誌取り扱い店舗 ※在庫状況は店舗さまに直接お問い合わせください。 【岩手】 BOOK NERD(岩手県盛岡市紺屋町6−27) 【東京】 銀座蔦屋書店(中央区銀座6丁目10−1 SIX6階) 百年 (武蔵野市吉祥寺本町2-2-10) タコシェ (中野区中野5-52-15) ディスクユニオンシネマ館・ブックユニオン新宿(新宿区新宿3-34-1 ジュラクツインB館 ビル2F) 古書サンカクヤマ (杉並区高円寺北3-44-24) twililight (世田谷区太子堂4-28-10-3F) SPBS本店 (渋谷区神山町17-3-1F) そぞろ書房 (杉並区高円寺南3丁目49-12) ヤンヤン(杉並区高円寺南3丁目44−18 2F) 【愛知】 ON READING (名古屋市千種区東山通5-19) 【岐阜】 カクカクブックス (各務原市那加南栄町23-1) 【奈良】 とほん(大和郡山市柳4-28) 【大阪】 MoMo Books(大阪市西区本田4-9-13) toi books(大阪市中央区久太郎町3-1-22 Oskビル 204) 【兵庫】 1003(神戸市中央区栄町通1-1-9 504) 本の栞 (神戸市中央区元町通4-6-26) 【福岡】 ブックバーひつじが(福岡市中央区白金2丁目15-3-2F)
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VACANCES バカンス 2 ※完売
¥1,200
SOLD OUT
『VACANCES バカンス 2』 テーマ:やさしいともだち ※2024年1月12日、完売いたしました。下記の取り扱い書店さんのオンラインショップなどもご確認ください。 ■Contents カバーイラスト|大白小蟹 【雑談】 澤部渡(スカート)×蓮見翔(ダウ90000) 【インタビュー】 杉田協士 安藤奎(劇団アンパサンド)×佐久間麻由(爍綽と) 栗原(ザクセス/ユーのカー)×テリー(EBISU BATICA) 【エッセイ】 福富優樹(Homecomings) ゆっきゅん 【マンガ】 カウ・リバー|ウィーク・ポイント 夕暮宇宙船|See you on the other side 【編集部】 上垣内舜介|フレンズ・アゲイン 原航平|幸先のいい夜 もりみわこ|台所から オタ朋鼎談「一枚のピザをかじりあってさ」 「やさしいともだち」に関するカルチャーレビュー(本や映画9作品) -------------------- Staff: 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 協力|もりみわこ 仕様:B6変形(W117mm×H182mm)、本文160P 発売:2023年5月21日 -------------------- ■概要 『VACANCES バカンス』は「心のバカンスを追い求める」というコンセプトでインタビューや創作物を収録している自主制作のカルチャー雑誌です。編集・ライターの2人で企画し、デザイナーとともにつくっています。 第1号は2022年11月21日に発売(第二刷発売中)、第2号は2023年5月20日に発売しました。 「やさしいともだち」をテーマに据えた第2号の爽快なカバーイラストは『うみべのストーブ』で鮮烈な印象を与えた漫画家・大白小蟹さんによるもの。 そして、スカート澤部渡さんとダウ90000蓮見翔さんによる大ボリュームの““雑談“”は、形式的でプロモーション的になりがちなインタビューや対談から外れた、まるでカフェやファミレスの一幕のような自由な対話になっています。 他にも、ゆっきゅんさんやHomecomings福富優樹さんのエッセイ、『春原さんのうた』杉田協士監督の創作の指針や根底にある「教育」について訊ねた2万字超えのインタビュー、伝説的お笑いライブ『グレイモヤ』を主催するザクセス栗原さんとザクセスを愛するテリーさんの対談、いま一番笑える演劇をつくっている劇団アンパサンド安藤奎さんと佐久間麻由さんの対談などを掲載。雑談、インタビュー、マンガ、短歌、詩などの多彩な表現を通して「やさしさ」や「ともだち」について多方面から考えを巡らせています。 社会的な役割・重圧などから脱して一時の余白を漂うために存在するこの雑誌が、「ともだち」という、社会的な役割から離れて接することができる存在を取り上げることになったのは必然的だったのだと、作り終わったあとにそう感じています。 書店でもお取り扱いいただいているので(下記参照)ぜひどこかでお手に取ってお楽しみください。 ■諸注意 発送までに5日ほどのお時間を頂戴することがあります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。 ■本誌取り扱い店舗 ※在庫状況は店舗さまに直接お問い合わせください。 【東京】 タコシェ (中野区中野5-52-15) 百年 (武蔵野市吉祥寺本町2-2-10) 古書サンカクヤマ (杉並区高円寺北3-44-24) twililight (世田谷区太子堂4-28-10-3F) SPBS本店 (渋谷区神山町17-3-1F) SPBS TORANOMON (港区虎ノ門1-17-1-2F) そぞろ書房 (杉並区高円寺南3丁目49-12) ヤンヤン(杉並区高円寺南3丁目44−18 2F) 【神奈川】 南十字 (小田原市南町2-1-58) 【愛知】 ON READING (名古屋市千種区東山通5-19) 【岐阜】 カクカクブックス (各務原市那加南栄町23-1) 【大阪】 MoMoBooks(大阪市西区本田4-9-13) 【和歌山】 本屋プラグ(和歌山市万町4番地) 【兵庫】 1003 (神戸市中央区栄町通1-1-9-504) 本の栞 (神戸市中央区元町通4-6-26) 【福岡】 ブックバーひつじが(福岡市中央区白金2丁目15-3-2F) 【熊本】 古本と新刊scene (熊本市中央区神水1-2-8-202) 【宮崎】 KIMAMA BOOKS (宮崎市旭1-3-12-102)
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VACANCES バカンス 1【第二刷 色違いver.】※完売
¥1,200
SOLD OUT
2022年11月20日に発行した創刊号の第二刷(2023年8月4日発行)。 増刷バージョンとして、表紙のみ色上質【鶯】から【桃(さわやかなピンク)】に変わっております。 とてもかわいらしいさわやかな色味です。 ーーーー 「心のバカンス」を追い求める独立系カルチャー雑誌。創刊号では編集発行人が好きな人や気になる人に寄稿を依頼し、エッセイから現代川柳、怪談、旅行記、マンガ、小説まで極めて多彩な表現が集まりました。今泉力哉さんによる短編小説や小説家・島口大樹さんのエッセイなど、貴重なテキストも収録しています。 また、定期的にイベントを開催しているミュージシャンの夏目知幸さん×高橋翔さんや、『M-1 2022』3回戦の動画でも話題の忘れる。へのインタビューを実施。巻末では私たちバカンス編集部が、「これぞバカンス」という映画や音楽をレビューしています。 せわしない日々の中で、一度立ち止まって物事を考えられるような「余白」を生む、そのきっかけとして存在する雑誌です。 ■Staff 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 ■A5変形(W135mm×H220mm)、本文86ページ ■第一刷 2022年11月20日発行 ■第二刷 2023年8月4日発行 -------------------- ■目次 <インタビュー> 夏目知幸×高橋翔|つかずはなれずの距離感で 僕らのまんじがためは続く 忘れる。|伝染していくトランス状態 <寄稿> 島口大樹|僕の生活 [エッセイ] 暮田真名|仮着陸 [現代川柳] 深津さくら|つれかえる [怪談] kiss the gambler|沖縄旅行記 [旅行記] ナカムラミサキ|ハイ・シティ [マンガ] 今泉力哉|グレースケール [小説] <巻末コラム> 原航平|多幸感 起き抜けに 上垣内舜介|電気イルカはポルトヨーロッパの夢を見るか 森美和子|くらげ 僕らのバカンス特集(編集部がレコメンドする、バカンスを描いたカルチャーたち) 表紙イラスト|中山望 -------------------- ■はじめに せわしない心にバカンスを 「なる早でお願いします」。 仕事のメールの中にこの一文が紛れ込んでいるとき、僕はいつも数秒間フリーズし、そのあと何事もなかったかのようにメールを打ち返す。でも、その度に実はひどく気分が落ち込んでいる。急かされている。自分の時間の使い方に、この人は一方的に干渉しようとしてきている。そこに拒絶を覚えるから。でも、そもそも仕事というのはそういうものだ。時間を使ってお金をもらう。それに適応できないと、社会で生きていくことはできない。それは受け入れているのだけど、どんなときでも心に余裕を持って生きたいと望むのは、果たしてわがままなことなのだろうか。 フランスという国には「バカンス」という夢のような文化があるということを、僕はエリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』やギヨーム・ブラック監督の『女っ気なし』という映画を観ていく中で知った。みんながみんな、夏になると約1か月間の有給休暇を消化して、リゾート地などへ旅行に出かけるらしい。純粋に羨ましいと思いつつ、一方でそんな長い期間、一体何をして過ごすのだろう。そう思って調べてみると、彼らは観光をしたり海で泳ぎまくったりしているというよりは、「散歩」や「ただ海辺で寝そべる」ことを重要視して自分の時間を大事にしているという。フランス語のvacance(複数形がvacances)にもともと「空白」や「頭を空っぽにする」という意味があるように、そこには、何も特別なことをしないからこそ得られる豊かな時間があるのだろうと、僕は遠い国から勝手に想像している。そういう時間や心のあり方を、僕も日々の生活で大事にしたいと思う。僕にとっての心のバカンスは、休日に朝早く起きて映画館で一本映画を観て、おいしいごはんを食べてから昼下がりはカフェで本を読み、夕方になったら銭湯へ行って子どもを連れたお父さんを眺めながら身体を洗い、夜にはしっぽりお酒を飲む、そんななんてことない生活にこそ宿っている。フランスのバカンスからしたらいろいろやりすぎかもしれないが。 そんなことをぼんやりと考えながら、見切り発車で始めたこのZINE制作。僕たちがいま話を聞いてみたい人に取材をしに行き、心にバカンスをもたらしてくれそうなさまざまな分野の方々に寄稿を依頼しました。この小さな本が、あなたのささやかなバカンスになることを願っています。(原航平) ■諸注意 発送までに5日ほどのお時間を頂戴することがあります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。 ■お取り扱い店舗 ※在庫状況は店舗さまに直接お問い合わせください。 【東京】 タコシェ (中野区中野5-52-15) 【岐阜】 カクカクブックス (各務原市那加南栄町23-1) 【福岡】 ブックバーひつじが(福岡市中央区白金2丁目15-3-2F)
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VACANCES バカンス 1 ※第一刷完売
¥1,200
SOLD OUT
完売しました(23年6月上旬)。8月初旬に少し増刷予定です。 ーーーー 「心のバカンス」を追い求める独立系カルチャー雑誌。創刊号では編集発行人が好きな人や気になる人に寄稿を依頼し、エッセイから現代川柳、怪談、旅行記、マンガ、小説まで極めて多彩な表現が集まりました。今泉力哉さんによる短編小説や小説家・島口大樹さんのエッセイなど、貴重なテキストも収録しています。 また、定期的にイベントを開催しているミュージシャンの夏目知幸さん×高橋翔さんや、『M-1 2022』3回戦の動画でも話題の忘れる。へのインタビューを実施。巻末では私たちバカンス編集部が、「これぞバカンス」という映画や音楽をレビューしています。 せわしない日々の中で、一度立ち止まって物事を考えられるような「余白」を生む、そのきっかけとして存在する雑誌です。 ■Staff 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 ■A5変形(W135mm×H220mm)、本文86ページ ■2022年11月20日発行 -------------------- ■目次 <インタビュー> 夏目知幸×高橋翔|つかずはなれずの距離感で 僕らのまんじがためは続く 忘れる。|伝染していくトランス状態 <寄稿> 島口大樹|僕の生活 [エッセイ] 暮田真名|仮着陸 [現代川柳] 深津さくら|つれかえる [怪談] kiss the gambler|沖縄旅行記 [旅行記] ナカムラミサキ|ハイ・シティ [マンガ] 今泉力哉|グレースケール [小説] <巻末コラム> 原航平|多幸感 起き抜けに 上垣内舜介|電気イルカはポルトヨーロッパの夢を見るか 森美和子|くらげ 僕らのバカンス特集(編集部がレコメンドする、バカンスを描いたカルチャーたち) 表紙イラスト|中山望 -------------------- ■はじめに せわしない心にバカンスを 「なる早でお願いします」。 仕事のメールの中にこの一文が紛れ込んでいるとき、僕はいつも数秒間フリーズし、そのあと何事もなかったかのようにメールを打ち返す。でも、その度に実はひどく気分が落ち込んでいる。急かされている。自分の時間の使い方に、この人は一方的に干渉しようとしてきている。そこに拒絶を覚えるから。でも、そもそも仕事というのはそういうものだ。時間を使ってお金をもらう。それに適応できないと、社会で生きていくことはできない。それは受け入れているのだけど、どんなときでも心に余裕を持って生きたいと望むのは、果たしてわがままなことなのだろうか。 フランスという国には「バカンス」という夢のような文化があるということを、僕はエリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』やギヨーム・ブラック監督の『女っ気なし』という映画を観ていく中で知った。みんながみんな、夏になると約1か月間の有給休暇を消化して、リゾート地などへ旅行に出かけるらしい。純粋に羨ましいと思いつつ、一方でそんな長い期間、一体何をして過ごすのだろう。そう思って調べてみると、彼らは観光をしたり海で泳ぎまくったりしているというよりは、「散歩」や「ただ海辺で寝そべる」ことを重要視して自分の時間を大事にしているという。フランス語のvacance(複数形がvacances)にもともと「空白」や「頭を空っぽにする」という意味があるように、そこには、何も特別なことをしないからこそ得られる豊かな時間があるのだろうと、僕は遠い国から勝手に想像している。そういう時間や心のあり方を、僕も日々の生活で大事にしたいと思う。僕にとっての心のバカンスは、休日に朝早く起きて映画館で一本映画を観て、おいしいごはんを食べてから昼下がりはカフェで本を読み、夕方になったら銭湯へ行って子どもを連れたお父さんを眺めながら身体を洗い、夜にはしっぽりお酒を飲む、そんななんてことない生活にこそ宿っている。フランスのバカンスからしたらいろいろやりすぎかもしれないが。 そんなことをぼんやりと考えながら、見切り発車で始めたこのZINE制作。僕たちがいま話を聞いてみたい人に取材をしに行き、心にバカンスをもたらしてくれそうなさまざまな分野の方々に寄稿を依頼しました。この小さな本が、あなたのささやかなバカンスになることを願っています。(原航平) ■諸注意 発送までに5日ほどのお時間を頂戴することがあります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。